ISSN: 2165-8048
佐藤亮太、大島宣晴、川島正裕、松井宏敏、蛇沢朗、庄司俊輔、太田健
73歳の女性が間質性肺炎と診断され、コルチコステロイドで治療されました。17か月後、発熱が続きました。悪性腫瘍の可能性を考慮して、18フッ素フルオロデオキシグルコース陽電子放出断層撮影([18F]-FDG-PET)を実施しましたが、近位骨格筋に軽度の蓄積が検出されました。その後、筋電図検査で筋原性パターンを伴う筋力低下が見られました。その結果、多発性筋炎、次に抗合成酵素症候群と診断されました。[18F]-FDG-PETは、筋肉症状のない患者における筋炎の診断の鍵でした。