ISSN: 2155-983X
白武 正一
抗生物質や抗菌剤を含まないシアノアクリレートポリマー粒子が薬剤耐性菌の細胞壁と結合し、菌が自らを破壊してしまう自己破壊行動を誘発します。これにより薬剤耐性菌は発生しなくなります。
このナノポリマーの特筆すべき点は、細菌の自己破壊を誘導する点において安全性に優れていることです。このポリマーの原料は、臨床現場で使用されている生分解性のアクリル系粘着剤と糖類のみで構成されており、マウスへの経口投与、尾静脈投与、腹腔内投与、筋肉内投与において副作用は認められていません。このように、この抗菌メカニズムにおいて、安全性の面で当社のナノポリマーより優れた抗菌剤は他にありません。