ISSN: 2329-6917
ヨハネス・マチュケ、ルーウィン・アイゼル、ルドガー・セルマン、ナセル・カルホリ、アルント・ヌッシュ、ウルリッヒ・デュールセン、ヤン・デューリグ、ホルガー・ニュッケル
血清遊離軽鎖(FLC)は、様々な形質細胞疾患の予後的意義を有する。モノクローナルタンパク質分泌はこれらの疾患の典型的な特徴であるが、慢性リンパ性白血病を含む他のB細胞悪性腫瘍でも検出されることがある。最近のデータは、異常なFLC比率と結果との間に有意な相関関係があることを示唆している。そこで、我々は135人の患者の大規模コホートにおけるFLCの役割と、免疫固定法(IF)およびフローサイトメトリーとの相関関係を調査した。異常なFLC比率は78人(58%)で発見されたが、IFが陽性だったのはわずか32人(24%)であった。55例ではFLC比率が陽性でIFが陰性であり、9例ではIFが陽性でFLC比率が正常であった。98人中52人(53%)では、フローサイトメトリーで決定された軽鎖制限がモノクローナルFLCと一致したが、5人の患者では一致しなかった。 98人中41人(42%)で、ラムダまたはカッパの免疫表現型が陽性であるにもかかわらず、正常なFLC比率が観察されました。ラムダのFLC比率が異常な患者は、カッパFLC比率が異常な患者や正常なFLC比率の患者よりも、初回治療までの期間(TFT)が有意に短かったです(TFT中央値:34か月対76か月対88か月、傾向のp=0.039)。さらに、モノクローナルFLCは、ポリクローナルの正常および異常FLC比率と比較して、初回治療までの期間が有意に短かったです(傾向のp=0.0489)。予想通り、ポリクローナルsFLCは正常および異常な血清クレアチニンと有意に相関していました(p<0.0001)。疾患のバイオマーカーとして、また反応の予後因子としてのFLCの役割を解明するには、今後の研究が必要です。