ISSN: 2167-7700
緒方英明、須磨崎誠、斉藤ふみ
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、治療選択肢が限られている悪性組織学的サブタイプです。最近の遺伝子プロファイリング研究の結果から合理的に導き出されたレジメンが登場していますが、TNBC は血管新生依存性の悪性腫瘍であり、この分野では抗血管新生療法が精力的に研究されてきました。抗血管新生剤と化学療法用プラチナ化合物の併用は、TNBC の治療に関する最近のランダム化比較試験で一定の効果があることが示されています。薬物療法スケジュールを忍容性を考慮して変更すれば、これらの併用は患者にとってより安全で効果的になる可能性があります。