ISSN: 2155-9899
サラ・ラティック、カイトリオナ・グロンバーグ、マリア・F・ゴメス、ハリー・ビョークバッカ、グニラ・ノルディン・フレドリクソン、ヤン・ニルソン、マリア・ウィグレン
目的:治療ワクチンによる LDL 抗原に対する免疫応答の調節は、心血管疾患の予防のための新しいアプローチとなる可能性があります。これらのワクチンの作用機序はまだ完全には解明されていませんが、アポリポタンパク質 B-100 (apoB-100) 由来のペプチド p210 による免疫の保護効果は、いくつかの研究で制御性 T 細胞の活性化と関連付けられています。本研究では、in vitro モデルを使用して、免疫細胞に対する p210 の効果を調べました。
方法と結果:抗体でコーティングした磁気ビーズを使用して、マウスの脾臓から CD11c+ 抗原提示細胞、CD25-CD4+ ナイーブ T エフェクター細胞、および CD25+CD4+ 制御性 T 細胞を分離しました。抗原提示細胞をカチオン化ウシ血清アルブミンに結合した p210 (p210-cBSA) でプレインキュベートすると、CD86 および MHC クラス II 分子の発現がダウンレギュレーションされ、活性化前のナイーブ T エフェクター細胞の増殖が阻害され、これらの細胞から制御性 T 細胞への変換が刺激されました。これらの効果は、抗原提示細胞からの IL-12 放出の抑制によって部分的に媒介されることが示されました。
結論:今回の結果は、p210-cBSA がナイーブ T エフェクター細胞の増殖を阻害し、制御性 T 細胞への変換を促進することを実証しており、これは抗原提示細胞の活性化状態の低下と関連していることが示唆されています。これらの結果を総合すると、p210 ベースのワクチンによる免疫化には、T エフェクター細胞の機能を抑制する制御性 T 細胞を生成する寛容原性 APC を誘導する能力があることが示唆されます。