ISSN: 2381-8719
メスフィン・タデッセ・ウォルデ
本論文は、磁気的方法を用いて、エチオピア中央大地溝帯に位置するジワイ-ランガノ回廊地域の地下構造が地下水の流れに与える影響を地図化することを目的としています。地域の地質構造と岩石の種類は、地下水の流れの分布を確立する上で重要であることが判明しています。研究対象地域用に作成された傾斜微分磁気地図を用いて、ジワイ-ランガノ回廊の断層、亀裂、鉱脈を含む地下構造の存在が調査されました。これらの地球物理学的調査の結果、ジワイ湖からランガノ湖に向かう地下水の流れの原因となる地下の地質構造が特定されました。この結論は、ランガノ湖の北岸には温泉があり、ジワイ湖の南岸には温泉がないことからも裏付けられています。本論文では、地下水の流れに有利な東西構造は存在しないことを示しました。したがって、研究対象地域における地下水の流れの方向は、ジウェイ湖からランガノ湖に向かっており、ジウェイ-ランガノ回廊に示された南北および北東-南西方向の断層と亀裂によって制御されています。