ISSN: 2167-0870
サウド・モハメド・エルソギエ*、モハメド・カマル・サラマ、アムル・ハナフィ、マフムード・M・アーメド、アイマン・M・イブラヒム
背景:HFバイオマーカーは、臨床試験だけでなく日常の臨床診療においても重要性が高まっています。HF患者の診断と予後には、いくつかのバイオマーカーが使用されています。最近、ガレクチン-3がHFの診断と予後に提案されています。本研究では、慢性心不全患者におけるガレクチン-3レベルと心機能の関係、および臨床症状との相関関係を明らかにすることを目的としました。方法:本研究では、慢性心不全患者90名を登録し、駆出率(EF)に応じて2つのグループに分けました。グループIには、HFの臨床症状がありEFが50%未満の患者60名が含まれ、グループIIには、HFの臨床症状がありEFが50%を超える患者が含まれました。ガレクチン-3の血清レベルは、心不全のすべての患者で測定されました。結果: ガレクチン-3 のレベルは NYHA クラスの進行とともに有意に増加しました (p 値 <0.001)。一方、駆出率との相関は有意ではありませんでした (r=0.06、P=0.51)。また、ガラクチン-3 のレベルは拡張機能障害のグレードの進行とともに有意に増加しました (P= <0.001)。結論: 血漿ガレクチン-3 濃度は、心不全の臨床病期分類と重症度を判断するためのバイオマーカーとして使用できます。