ISSN: 2329-8731
山谷睦雄*、吉越ひとみ、村上幸治、中山昭一、一ノ瀬正和
背景:喘息増悪における気道細菌感染の役割は、ウイルス感染の役割に加えて報告されている。しかし、細菌感染の喘息増悪への影響はウイルス感染よりも注目されておらず、臨床的特徴も十分に報告されていない。
症例提示:ここでは、気道および/または肺の細菌感染が関与していると考えられ、抗生物質、グルココルチコイド、気管支拡張薬を含む治療で改善した喘息増悪の2症例の臨床的特徴を報告する。
結論:検査データから、細菌感染によって引き起こされる好中球炎症が喘息増悪の発症に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。