ISSN: 2168-9776
ウォーカー RF、スイム SL、フェッコ RM、ジョンソン DW、ミラー WW
東部シエラネバダ山脈の混合針葉樹林において、キクイムシの個体群動態など、複数の森林の健康状態変数が調査された。ピッチ管の数からわかるように、優占種であるカリフォルニアモミ(Abies concolor var. lowiana [Gord.] Lemm.)は、ジェフリーパイン(Pinus jeffreyi Grev. and Balf.)やサトウマツ(Pinus lambertiana Dougl.)に比べて、非常に多く生息していた。宿主種全体で、ピッチ管の豊富さは、カリフォルニアモミの蔓延と正の相関関係にあり、樹木の種の多様性と負の相関関係にあった。キクイムシは、カリフォルニアモミとサトウマツでは小型から中型の胸高直径の木を優先的に襲った。小型のジェフリーパインへの襲撃の強さは、林分の胸高断面積およびバイオマスと正の相関関係にあり、中型のサトウマツへの襲撃の強さも胸高断面積と正の相関関係にあった。小規模なヤドリギの被害は、ヒマラヤスギ(Libocedrus decurrens Torr.)およびカリフォルニアアカモミ(Abies magnifica A. Murr.)とともに、シロモミで検出され、最小および最大のシロモミにおけるキクイムシのコロニー化は、被害を受けたこのモミの割合と正の相関関係にあった。シロモミおよびジェフリーパインの死亡率は、サイズに関係なく、前者に関しては最大のシロモミのピッチチューブ数と、後者に関しては樹木の総数と正の相関関係にあった。