ISSN: 2155-9570
マリア・パストール=バレロ、フアン・ホセ・ミラレス=ブエノ、ビセンテ・チャケス=アレプス
目的:地中海地域の高齢者における白内障、過去の白内障手術、死亡リスクの関係を調べる。
方法:これは、研究開始時に白内障と診断された参加者と、過去に白内障手術を受けた参加者または白内障のある参加者の11年間の死亡リスクを比較するための、ヨーロッパ眼科研究 (EUREYE) のスペインセンターのデータを用いた生存分析である。
結果:加齢性黄斑症 (ARM)、年齢、喫煙、身体活動、肥満、糖尿病、高血圧、過去の脳卒中および心臓発作について調整後、男性の白内障手術なしグループのみが死亡リスクの有意な上昇を示した。白内障手術なしの男性の調整ハザード比 (HR) は、白内障のない男性と比較して、1.96 95% CI (1.11-3.47) p=0.020 であった。結論:この高齢者集団では、白内障の男性で死亡リスクの増加が認められた。これらの結果は、高齢男性と女性では医療サービスの利用に差があることを示している可能性がある。さらに、白内障手術を受けたグループで死亡リスクが増加しなかったのは、視機能の改善によるものかもしれない。今後の研究では、医療の利用に関する情報や、術前および術後の視力測定に関する情報も含める必要がある。