ISSN: 2155-9899
Yongxin Zhang、Monica Zhang、Ying Wang、Lin Liu、Carolyn Sweeney、Lifang Tian、Innocent N Mbawuike
老齢マウスの末梢血リンパ球における Bcl-2 の発現をフローサイトメトリーを用いて評価し、若年マウスと比較した。その結果、CD3 +、CD4 +および CD8 +細胞の頻度、ならびに Bcl-2 を発現する CD3 +、CD4 +および CD8 +細胞の頻度は、老齢マウスでは減少していることが示された。T 細胞における Bcl-2 発現は、T 細胞の各サブ集団の頻度と正の相関関係にあったが、年齢 (老若) とは負の相関関係にあった。対照的に、全リンパ球における B 細胞 (CD19 + ) および Bcl-2 + B 細胞の頻度、ならびに CD19 + B 細胞における Bcl-2 陽性率は、いずれも老齢マウスで増加していた。マウスの年齢、CD19 +細胞頻度、および Bcl-2 + B 細胞頻度は、互いに正の相関関係にあった。これらの結果は、T 細胞および B 細胞における Bcl-2 発現が、加齢中のアポトーシスを阻害することにより、T 細胞および B 細胞の調節において重要な役割を果たしている可能性を示唆している。