ISSN: 2155-9570
エルキュメント・ボズクルト、ギョクハン・ペケル、アフメット・タイラン・ヤジシ、セルハト・イマモグル、エブレ・ペケル、アフメト・デミロック、オメル・ファルク・ユルマズ
目的:両側先天性白内障を伴う両側先天性後嚢欠損の3症例を提示する。
症例:これまでの報告と同様に、本症例では全例で後嚢欠損の縁が厚くなり、前部硝子体面に白点がみられた。これまでの報告に加え、本症例では全例で両側の後嚢欠損部に半透明の膜が認められた。
所見:この膜は後嚢開口部の縁に緩く付着しており、2症例では硝子体カッターで、もう1症例では鉗子で除去した。2症例では膜が後嚢欠損部全体を覆っていたが、1症例では膜が欠損部の半分しか覆っていなかった。症例は標準的な洗浄、つまり吸引と前部硝子体切除術で管理した。
結論:眼科医は、先天性白内障の中には、膜を伴う先天性後嚢欠損がみられるものがあることに注意する必要がある。