ISSN: 2155-9880
佐藤伸明、下川正博、岩崎宏美、丸山徹、明石宏一
原発性心臓リンパ腫の 64 歳の女性患者が、ブルガダ症候群に類似した心電図を示した。リンパ腫は右心房と右心室の外層に浸潤し、右心室流出路 (RVOT) に突出していた。化学療法とそれに続く幹細胞移植後、心電図は正常に戻った。この症例は、RVOT の外層に浸潤した心臓リンパ腫が可逆的なブルガダ症候群様心電図を引き起こしたことを示す。