ISSN: 2155-9570
鈴木重成
【背景】ベーチェット病に伴う複雑性白内障では、白内障手術後に眼炎発作の再燃が起こりやすい。ベーチェット病では、この再燃により視力喪失に至ることが多いため、眼炎発作を強力に長期抑制するインフリキシマブを併用した複雑性白内障手術が注目されている。【
症例報告】インフリキシマブ投与中の患者に対し、活動性の高いぶどう膜炎を伴うベーチェット病に伴う複雑性白内障手術を施行した。患者は25歳男性。活動性の高いぶどう膜炎のため白内障手術は延期されていたが、インフリキシマブ投与により眼炎が治まったため、インフリキシマブを投与しながら手術を実施した。術後の眼炎の再燃や感染症は認められず、経過は順調であった。
結論:インフリキシマブを併用することで、活動性の高いぶどう膜炎患者でもベーチェット病による合併症白内障の手術を安全に行うことができる。また、導入期を除き、インフリキシマブ投与中(5mg/kg)であればどの時点でも白内障手術を行うことができる。