歯学ジャーナル

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ISSN: 2155-9570

概要

白内障手術時の嚢切開所見に基づく弱小帯の分類と手術法

矢口沙織、矢口茂雄、浅野泰彦、青木小百合、浜川美鈴、小沢忠彦、根岸一乃、坪田一男

目的:嚢切開時の弱い小帯を分類する。
デザイン:後ろ向き介入症例シリーズ。
方法:本研究では、2006 年 3 月から 2014 年 3 月の間に神奈川県の昭和大学藤が丘病院で超音波水晶体乳化吸引術 (PEA) および眼内レンズ (IOL) 移植手術を受けた 3,527 例、連続 5,447 眼を調査した。弱い小帯は、嚢切開時の所見と連続曲線嚢切開 (CCC) の実施の難しさに基づいて分類した。分類の定義は以下のとおりである。(1) N群(正常)はCCC開始時に水晶体移動が全くないかわずかで、CCCの実施に困難はない。(2) W群(弱い)はCCC中に水晶体移動が中程度で、頻繁に襞形成を伴い、CCCの実施が多少困難である。(3) VW群(非常に弱い)は水晶体移動が激しく、最初の穿刺が困難なため、保持力と粘着力に優れた眼科用粘弾性デバイス(OVD、Healon 5 ® )の助けを借りればCCCを行うことができる。(4) EW群(極めて弱い)はVW群の基準に加えて小帯欠損があり、術前に分類できる重度の水晶体脱臼、水晶体亜脱臼、前房内への水晶体脱臼、硝子体腔内への核脱落の症例を考慮した。各群でPEA、外科的水晶体除去、IOL固定中の嚢安定化デバイスの使用を検討した。
結果: 5098眼をN群、251眼をW群、55眼をVW群、43眼をEW群とした。小帯が弱くなるにつれて、PEAおよび嚢内白内障摘出術における嚢固定装置の使用が増加し、IOLの強膜縫合固定が増加した。EW群に分類された5眼(11.63%)で、水晶体除去のための硝子体切除術が行われた。結論:CCCでの弱い小帯の分類は、白内障手術中に適切な嚢固定装置と手順を選択するのに役立つ可能性がある。

免責事項: この要約は人工知能ツールを使用して翻訳されたものであり、まだレビューまたは検証されていません。
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