ISSN: 2161-0932
デジェネ・アセファとナディア・イマー
はじめに:慢性非産褥子宮内反症は稀で、特に生殖年齢の高齢女性に発生し、通常は子宮病変を伴います。その診断は、高い疑いに基づいて行われます。
症例提示: 70歳のパラ2エチオピア人女性が、1か月間膣から突出する腫瘤を訴えて当院を受診し、この5日間で腫瘤が痛み、除去できなくなった。続いて腹腔膣アプローチによる膣式子宮摘出術を実施した。開腹手術後の術中に、両側円靭帯、骨盤漏斗靭帯、膀胱を含む骨盤中部に直径3cmのくぼみが見られ、子宮内反の確定診断に至った。摘出した子宮の切開部の肉眼検査では、子宮底に筋腫が見られ、組織病理学的検査で確認された。その結果、変性子宮筋腫と子宮内膜壊死を伴う慢性の高密度炎症が明らかになった。
結論:非産褥期の慢性子宮内反症はまれであるため、その診断は強い疑いに基づいて行う必要があります。症例報告の文献では、生殖年齢の高齢女性によく発生すると記載されていますが、閉経後であればどの年齢でもその診断を考慮する必要があります。手術前に、内反部分の重複感染を疑い、適切な広域スペクトル抗生物質で治療する必要があります。通常、これは婦人科医にとって初めての経験であり、修復や腹腔内子宮摘出の試みは困難で、膣アプローチが必要になる場合があります。