植物生化学および生理学ジャーナル
オープンアクセス

概要

日本における麻酔および疼痛管理のためのブプレノルフィンの臨床使用

浜口真輔

ブプレノルフィン（BUP）は古典的な鎮痛薬であるが、最近の研究ではその新しいユニークな薬理プロファイルが報告されている。BUPは腎機能障害や腎不全の患者にも使用でき、これらの患者は正常腎機能患者と同量のBUPを投与される。BUPは電位依存性Na+チャネルを遮断する局所麻酔薬のような作用を有すると考えられており、鎮痛を延長するための局所麻酔末梢神経ブロック補助剤として使用できる。BUPは日本では重篤な肝機能障害患者の術後疼痛緩和に有用であるが、これらの患者ではBUPの代謝が延長し、麻酔からの覚醒が遅れる可能性がある。さらに、日本では、オピオイド依存症ではなく、腰痛や変形性関節症による疼痛などの難治性の慢性非癌性疼痛の緩和に経皮ブプレノルフィンパッチ（TBP）が使用されている。