内科: オープンアクセス
オープンアクセス

概要

全身性エリテマトーデスと炎症性腸疾患の併存

静間 徹

全身性エリテマトーデス（SLE）と炎症性腸疾患（IBD）の併存はまれである。本報告では、SLEとIBDの併存が報告されている症例に関する英語と日本語の文献をレビューする。SLEとクローン病（CD）の併存症例を17例、SLEと潰瘍性大腸炎（UC）の併存症例を13例確認した。多くの患者（19/28）がIBDの前にSLEを発症していたことが観察された。さらに、SLEがIBD発症時に活動性であることはほとんどなく、IBD発症後のSLEの再燃はまれであった。