ISSN: 2165-8048
ベンクト・カレン
背景:妊娠初期に機能性胃腸疾患の治療を受けた女性から生まれた乳児の先天奇形リスクについてはほとんどわかっていない。
材料と方法:スウェーデンの国民健康登録のデータを使用して、機能性胃腸疾患の治療に使用されるさまざまな薬剤と、出生児の先天奇形の発生との関連性を調査した。薬剤の使用は、医療出生登録に記録された妊娠初期の助産師面接によって確認され、先天奇形の存在は 3 つの国民健康登録を使用して確認された。リスク推定は Mantel-Haenszel 法で、信頼区間推定は Miettinen 法で行われた。母親の特徴と併用薬剤の使用の影響は管理された。炎症性腸疾患の薬剤を使用している女性は分析から除外された。
結果: 150万人の女性のうち、1282人(1301人の乳児)が妊娠初期に機能性胃腸疾患の薬を使用したと報告し、1048人(1062人の乳児)が抗推進薬の使用、3579人(3635人の乳児)が下剤の使用、13103人(13332人の乳児)がGERDの薬の使用を報告した。機能性胃腸疾患の薬や抗推進薬の使用後に先天奇形のリスク増加が認められたが、これは併用薬の使用や母体の特徴では説明できなかった。それが直接的な薬の影響なのか、基礎疾患によるものなのかは不明である。ジメチコンとロペラミドに特異的な影響が認められた。下剤やGERDに使用されるほとんどの薬では、確実な催奇形性影響は認められなかった。しかし、スクラルファートの使用と先天奇形との関連は認められた。これらの特定の薬剤に関するさらなる独立したデータが必要です。
結論:機能性胃腸疾患の治療薬を母親が使用する場合、先天性奇形のわずかなリスクがありますが、それが薬剤の影響によるものか、基礎にある病理によるものかは不明です。