ISSN: 2155-6148
スティーブン・S・リュー、ジェイ・B・ブロツキー、アレックス・マカリオ
フレキシブル光ファイバー気管支鏡(ファイバースコープ)は、気道確保が困難な患者の管理や、ダブルルーメン気管内チューブの適切な配置の確認のために麻酔科医によってよく使用されます。この研究の目的は、病院の観点から、気管挿管用の再利用可能なファイバースコープの患者 1 人あたりの使用あたりの増分コストを決定することでした。方法 ファイバースコープの使用あたりのコストは、1) 使用されたファイバースコープの年間減価償却資本取得コストを研究年(2009 年 10 月 1 日~2010 年 10 月 1 日)の使用回数で割った値、2) 研究年中のファイバースコープの損傷による年間総修理/交換コストを同じく研究年中の使用回数で割った値、および 3) ファイバースコープが使用されるたびに必要となる洗浄用品と労働力の増分コストの合計に等しくなりました。ファイバースコープの使用頻度とは無関係な固定間接費(病院の内視鏡洗浄機械など)は、この経済分析には含めませんでした。結果 12 か月間に 1,132 回のファイバースコープ使用がありました。リーク テストで診断された 14 本のファイバースコープが破損しており、ベンダーによって交換されました。年間の修理/交換率は 1.2% (ファイバースコープ使用 81 回につき 1 回) でした。ファイバースコープ使用 1 回あたりの合計コストは 94.95 ドル (範囲 89.80 ドル - 98.39 ドル) で、これはデバイス取得 13.75 ドル (ファイバースコープの耐用年数償却が 4 年から 8 年であることに応じて 8.60 ドルから 17.19 ドルの範囲)、技術者の人件費 13.12 ドル、ファイバースコープのクリーニングと処理のための消耗品 4.76 ドル、ファイバースコープの修理と交換 63.32 ドルの合計です。結論 修理/交換コストは、大学の麻酔科で再利用可能なファイバースコープを使用する際に発生する総増分コストの主な要因でした。ベンダーとの購入および修理の取り決め、臨床診療およびファイバースコープの使用、損傷の頻度の違いにより、他の病院ではこれらの結果が異なる場合があります。これらのデバイスの購入を決定する際には、初期資本支出から下流のコストを評価する必要があります。