ISSN: 2472-4971
山崎智子、小山紀之、岡上武、宮崎徹
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)およびそれに伴う肝細胞癌(HCC)の患者数は、ライフスタイルの変化に伴い急増しています。しかしながら、これまでのところ、NASH関連HCCに特化した診断ツールはまだ確立されていません。最近、我々は、活性化マクロファージアポトーシス抑制因子(AIM、別名CD5L)の循環レベルが、ヒトのNASH関連HCCを診断するための感度および特異性バイオマーカーとなり得ることを報告しました。さらに、AIMがマウスのHCC腫瘍の縮小を促進することを実証しました。本報告では、NASH関連HCCに対する将来の診断および治療ツールとしてのAIMの応用の利点について議論します。