ISSN: 2150-3508
アベベ・テスファイ・タレケ、アベベ・ゲタフン・グバレ、タデッセ・フェタヒ・ハイル
Oreochromis niloticus(ナイルティラピア)は、熱帯水域の生態系だけでなく、他の亜熱帯地域の水系においても重要な魚です。エチオピアでは商業的に最も重要で好まれる魚種です。また、養殖の候補魚でもあります。近年、ジワイ湖の魚類群集構造と生態系のダイナミクスは変化していますが、湖の魚類が食生活を変化したかどうかを評価する研究は行われていません。実際、サイズに関するナイルティラピアの餌の調査は、エチオピアのジワイ湖で2017年4月から8月にかけて実施されました。全長2.5〜30cm、体重0.5〜459.7gの範囲で、合計365匹のナイルティラピア標本(成魚170匹、幼魚195匹)が収集されました。胃の中に餌を含む標本は、出現頻度、容積法、およびシェーナー指数を使用して分析されました。もともと植物プランクトン食性であることが知られていたナイルティラピアは、主に大型水草を食べる雑食性に移行しました。容積的に、幼魚の主な餌は動物プランクトン(33.79%)、植物プランクトン(25.44%)、昆虫(18.69%)、およびデトリタス(14.02%)でしたが、成魚の餌は主に大型水草(36.2%)で、次に植物プランクトン(34.36%)、およびデトリタス(18.41%)でした。植物プランクトン食性であった成魚のナイルティラピアは現在、大型水草に移行していますが、植物プランクトンが2番目に優勢な餌である一方、幼魚は主に動物プランクトンと昆虫の幼生に依存しています。本研究では、幼体では主に動物由来の食物を食べているのに対し、成体では植物由来の食物に依存しているという、発生過程における食性の変化が観察されました。