ISSN: 2319-7285
ジェームズ・タヌース博士
アメリカで事業を展開する多国籍企業は、製造業に集中する傾向がある。本稿では、アメリカで商品を生産・組み立てるこの世界的産業の起源の変遷を探る。産業関連のアメリカの対内直接投資(IFDI)は、国内経済の重要な歯車となってきているが、多国籍製造業は伝統的に全産業に占める割合で見るとアメリカへの投資は他国への投資よりも少ない。アメリカが国家経済の健全性のために国際的な産業投資への依存度を高めている傾向を受けて、本研究では、2007年に始まった国際経済の停滞以降のアメリカのIFDIの動向を評価する。1997年から2011年までの政府データを使用して、カナダ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、アジア太平洋を含む地域別のアメリカのIFDIの動向を調査し、過去の基準からのこれらのシフトを評価する。アメリカのIFDIが増加している世界の地域と、これらの国に由来する国内製造率の傾向も特定する。