ISSN: 2165-8048
ババエイ A、モハマディ SM、スルタニ MH、ガニザダ MA
目的: 経皮ニトログリセリンは、インスリンの低血糖作用に対する末梢組織の感受性を変化させるという証拠があります。この研究では、健康なボランティアに経皮ニトログリセリンパッチを継続的に適用した場合、ニトログリセリンの低血圧作用とインスリンの低血糖作用に対する耐性の発達にどのような影響があるかを調べました。
材料と方法: 健康な若年ボランティアを対象に、NO 供与体としてのニトログリセリンの経皮投与が 24 時間にわたって血中インスリンおよびグルコース濃度と血圧に及ぼす影響について調査しました。0.2 mg/時間のニトログリセリンのパッチを 24 時間にわたって若年健康なボランティアに投与し、ニトログリセリン投与の直前と 24 時間後に静脈血サンプルを採取しました。血清を分離して凍結 (-80°C) し、インスリンおよびグルコースを測定しました。血圧も 6 時間間隔で測定しました。
結果: ニトログリセリンパッチ適用前の平均血清インスリン値は 9.53 ± 4.37 で、ニトログリセリン後は 9.18 ± μU/ml で、統計的に有意 (P>0.05) でした。ニトログリセリン適用 24 時間後に測定された空腹時血糖値は、治療前と比較して 6.63 ± 1.9 mg/dl 増加しました。血糖値に観察された変化も統計的に有意 (P<0.001) でした。Homa 式で計算されたインスリン抵抗性は、治療前は 1.445、ニトログリセリン治療後は 1.540 でした。結論: 0.2 mg/h の用量による経皮ニトログリセリンは、インスリン値の変化よりも血糖値の変化を引き起こし、インスリンに対する組織の感受性の変化を示しています。したがって、本研究では、硝酸塩耐性がインスリンの低血糖効果に対する組織の感受性を損なう可能性について検討しました。