ISSN: 2155-9570
シャオフェイ・マン、ノエル・CY・チャン、ティファニー・WS・ラウ、クレメント・C・タム
目的:原発閉塞隅角緑内障 (PACG) 眼における視野と網膜神経線維層厚の測定値に対する白内障摘出の影響を評価する。
方法:白内障摘出術を受けた 30 個の PACG 眼を対象とした後ろ向きコホート研究。白内障摘出術の前後 6 か月以内の RNFL 厚と、平均偏差 (MD)、視野指数 (VFI)、パターン標準偏差 (PSD) などの視野パラメータの変化を分析した。
結果:全体として、MD (p=0.003) と VFI (p=0.004) は白内障摘出術後に有意に改善したが、PSD には有意な変化は見られなかった (p=0.6)。 MDが-20 dBより悪かった10眼では、平均MDが3.4 ± 3.56 dB改善し(-24.36 ± 3.06 dBから-20.96 ± 5.06 dBへ、p = 0.01)、平均VFIが16.25 ± 15.66%改善しました(23.38 ± 9.65%から39.63 ± 20.83%へ、p = 0.02)。PSDは白内障摘出後に有意な変化を示さなかった(p = 0.07)。 MDが-20 dBより良好であった20眼では、術後にMDとVFIも改善しましたが、変化は統計的に有意には達しませんでした。平均MDは1.64 ± 3.65 dB改善し(-11.57 ± 5.57 dBから-9.92 ± 5.36 dBへ、p = 0.05)、平均VFIは4.57 ± 12.29%改善しました(74.95 ± 17.95%から79.52 ± 17.26%へ、p = 0.07)。RNFLの厚さは白内障摘出後に有意な変化は見られませんでした(p = 0.13)。
結論: MDとVFIは両方とも白内障摘出後に改善し、特に術前のMDが-20 dBより悪かった眼で改善しました。PSDとRNFLの厚さは白内障摘出後に有意な変化は見られませんでした。