ISSN: 2329-9509
岩本 潤
骨密度(BMD)が低い若年男性において、骨密度を増加させる戦略は確立されていない。我々は、運動療法と栄養管理を行った低BMDの若年男性の症例を報告する。29歳男性が低BMDのため当院を受診した。最大跳躍運動(1日5回、週5日)とカルシウム(800 mg/日)、ビタミンD(800 IUまたは20 μg/日)、ビタミンK(300 μg/日)の摂取を6か月間指示された。腰椎と大腿骨頸部のBMDはそれぞれ2.9%と4.7%増加した。これらの結果は、最大跳躍運動と栄養管理(カルシウム、ビタミンD、ビタミンK)が、低BMDの若年男性の臨床的に関連する骨格部位のBMDに有効であることを示唆している。