ISSN: 0975-8798, 0976-156X
ナイジェル・R・フィゲイレド、マノージ・ミーナ、アジット・D・ディンカール、マニシャ・コラテ、スジャータ・K・サトスカル
萌出嚢胞は含歯性嚢胞の軟部組織類似物とみなされているが、異なる臨床的実体であると考えられている。萌出嚢胞は、萌出中の歯の歯冠の表層にあり、重層扁平非角化上皮で覆われた嚢胞と定義される。臨床的には、罹患歯の歯冠を覆う歯肉粘膜の柔らかく、しばしば半透明の腫れとして現れ、色はピンクから青紫色まで変化することがある。通常は小児に見られ、よく影響を受ける歯には永久歯の第一大臼歯と上顎切歯がある。レントゲン写真では骨の関与は見られず、治療は嚢胞の天井を単純に切除することで構成される。本論文では、21の歯冠を覆う歯肉の腫れとして現れた7歳の男性患者の萌出嚢胞の症例について、文献のレビューとともに説明する。