ISSN: 2471-9315
セルジュ・ディアグブーガ、ティビラ・キエンテガ、セヴェリーヌ・エリスマン、ジェネバ・ウエルミ、ジャスミナ・サリッチ、ピーター・オーデルマット、テグウィンデ・R・コンパオレ、アルセーヌ・ゾンゴ、グリッソム・タルナグダ、ブバカール・サヴァドゴ、ユルク・ウッツィンガー、ゲラディオ・シセ、ジャック・シンポーレ
目的:世界中で発生している人獣共通性下痢性疾患であるジアルジア症は、通常、便サンプルの顕微鏡検査によって診断されます。しかし、この方法の実施には熟練した経験豊富な人員が必要であり、時間がかかり、感度が比較的低いです。したがって、原因物質であるジアルジア・インテスティナリスを検出する優れた診断アプローチが強く望まれます。本研究の目的は、顕微鏡検査の代替として、ジアルジア・インテスティナリスを検出するリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) を評価することです。
材料と方法:横断的研究の一環として、ブルキナファソの中央西部およびプラトー・セントラル地域の 8 つの学校から 8 ~ 14 歳の健康な児童の便サンプルを収集しました。441 人の児童から 2 日連続で収集した 2 つの便サンプルを顕微鏡検査しました。各便標本は、直接検査に加えて、Kato-Katz 法とホルムアルデヒドエーテル法を使用して検査されました。リアルタイム PCR を使用して、顕微鏡検査で陽性となった 94 のサンプルと顕微鏡検査で陰性となった 53 のサンプルで G. intestinalis を検出しました。
結果:顕微鏡検査により、G.intestinalis の全体的な有病率は 27.2% であることが示されました。顕微鏡検査を「ゴールド スタンダード」として使用した場合、評価対象の学校全体で、リアルタイム PCR の全体的な感度は 58.3% から 94.1% の範囲で 76.6%、特異度は 96.2% から 100% の範囲で 96.2% であることが示されました。
結論:リアルタイム PCR は、現在の状況では G. intestinalis の確実な検出方法であると思われます。ただし、低所得の環境で G. intestinalis を診断するためのより感度の高いツールとなるには、さらに最適化する必要があります。