ISSN: 2332-0761
ナディア・マルガリット*
ナレンドラ・モディ首相は人気がある。そのことには一片の疑いもない。彼は強力な選挙運動と、当時蔓延していた反INC感情の力で2014年の総選挙に勝利した。もちろん、アブ・キ・バール・モディ・サルカールという名前は耳に心地よかった。彼は2期目の1年目を終えた今も、以前と変わらず、あるいはそれ以上に人気があり、世界的な調査がそれを証明している。しかし、モディ政権が過去6年間ですべてを正しく行ってきたわけではない。しかし、これらの失策はモディ首相の人気を汚すには至っていない。新型コロナウイルス感染拡大のずっと前から経済は低迷し、失業率は前任期中一貫して上昇し、憲法370条の廃止とそれに続くジャンムー・カシミール州のロックダウン、消費者契約法と国家建設委員会の問題とそれに続く抗議活動、時折醜い顔をのぞかせる宗派間の分極化を示したデリーの暴動、そしてごく最近では移民の大量流出と何百キロも歩いて故郷に戻った人々の死亡など、ナレンドラ・ダモダルダス・モディという実物よりも大きな人物に大きな打撃を与えたものは何もない。少なくとも、インドのソーシャルメディアに精通した上昇志向の若者にとってはそうだ。批判者や反対者は常に存在するが、その数は大勢のファンに比べれば見劣りすることが多い。