ISSN: 2329-9096
松井佑介、三重田理恵、戸部勝、新井祐樹、太田穣、須藤崇史、金本正史、麻生千寿、高沢友則、斉藤滋
目的:高齢者の膝関節や足関節の問題を予防することで、山岳地帯での緊急事態を減らすことができます。この研究の目的は、階段を下りるときに足が着地する際の衝撃を測定する装置を作成し、高齢の登山者の着地衝撃を軽減するためにこの装置を使用する教育プログラムの有効性を評価することです。
方法:着地時の注意力は、足の着地時の最大圧力を測定する装置によって評価されました。下降時の値は、上昇時の同等の値で割られました (下降/上昇比)。この比率は、トレッキング教育プログラムに参加した 30 人の若いボランティアと 81 人の中高年のトレッキング愛好家で評価されました。
結果:若年ボランティアでは、ソフトランディングの方法を指導する前のステップダウン/ステップアップ比(%)は149 ± 29で、指導後は121 ± 21に減少しました(P<0.05)。中高年のトレッカーでは、ソフトランディングの指導前の比率は157 ± 74で、指導後は135 ± 41に減少しました(P<0.05)。8か月の教育プログラムの前後で測定された比率を比較したところ、最初のソフトランディング指導後に比率がそれ以上低下しなかったことが明らかになりました。参加者から既存の膝の痛みの悪化は報告されず、プログラム中に新たな筋骨格系の損傷も報告されませんでした。
結論:高齢の登山者の下肢関節の問題は、山岳環境での事故の原因となる可能性があります。足の着地圧力の測定とその教育的使用は、関節損傷を防ぎ、緊急救助要請を減らす効果的な手段となる可能性があります。