ISSN: 1948-5964
エティエンヌ・E・ミュラー、マフラペ・P・マグーア、デビッド・A・ルイス
単純ヘルペスウイルス 2 型 (HSV-2) は現在、世界および南アフリカ国内で性器潰瘍疾患 (GUD) の主な原因です。HSV-2 感染症は、ウイルスにコードされたチミジンキナーゼ (TK) によるリン酸化を必要とするグアノシンヌクレオシド類似体であるアシクロビル (ACV) で治療されるのが一般的です。ACV に対する耐性は、TK をコードするウイルス UL23 遺伝子の変異が主な原因です。 ACV は、2008 年後半に南アフリカにおける GUD の第一選択症候群管理治療アルゴリズムの一部として追加されました。ACV 導入前後の性器潰瘍検体で検出された HSV-2 ウイルス粒子における TK 関連 ACV 耐性の蔓延を評価するために、南アフリカのヨハネスブルグで 2007 年から 2011 年にかけて実施された GUD 病因調査の参加者から得られた 254 の HSV-2 陽性検体の UL23 遺伝子を増幅し、完全な配列を決定しました。解析した UL23 遺伝子で 63 のヌクレオチド変異を特定し、その結果 30 のサイレント変異と 32 のアミノ酸変化が生じました。これらのアミノ酸変化の大部分 (41%) は、感受性および耐性 HSV 株の両方で発生する、以前に記載された自然多型によるものでした。さらに、これまで説明されていない 30 のサンプルで 19 の未知のアミノ酸変化を特定しました。検出された変異はすべて、ACV 耐性変異が通常発生する、認識されている TK 保存ドメインの外側にありました。分析された UL23 遺伝子では、フレームシフト変異または終止コドンを引き起こす変異は確認されませんでした。重要なことは、GUD の第一選択治療として ACV を追加した後、HSV-2 で既知の ACV 耐性変異の証拠が見つからなかったことです。