ISSN: 2167-0870
Daniels Jordan*, Papoutsis Andreas, Barrows Brad, Hazan Sabine
背景:プロバイオティクスの使用に関する安全性に関する懸念がいくつかの報告で提起されています。これらの懸念に対処するため、本研究では、進行中のマイクロバイオーム研究に参加している健康な被験者の腸内マイクロバイオームにおけるビフィズス菌の相対的存在量 (特定の分類群で構成されるマイクロバイオームの割合) と正規化されたリード数 (特定の微生物が特定された回数) を調べました。ビフィズス菌はヒトのマイクロバイオームの極めて重要な構成要素であり、消化、腸の免疫、およびがん予防に役割を果たします。
方法:糞便サンプルは次世代シーケンシングを使用して分析され、各被験者のマイクロバイオームにおける細菌門の構成と相対的存在量を種レベルで評価しました。このサブグループ分析の主な結果は、規制されていないプロバイオティクス、規制されたプロバイオティクス、またはプロバイオティクスを摂取していない被験者におけるビフィズス菌属の相対的存在量と正規化されたリード数でした。
結果:ビフィズス菌の相対的存在量と正規化されたリード数は、規制されていないプロバイオティクスを摂取した被験者 (n=15) のマイクロバイオームでは、規制されたプロバイオティクスを摂取した被験者 (n=12、P=0.0002) およびプロバイオティクスを摂取しなかった被験者 (n=13、P=0.0483) のマイクロバイオームよりも有意に低かった (相対存在量 0.18 vs. 9.59 vs. 5.66)。
考察:規制されていないプロバイオティクスを摂取した被験者は、ビフィズス菌の相対的存在量が有意に低く、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。次世代シーケンシングは、腸内細菌叢の乱れに基づいてプロバイオティクスの適切な使用を決定するための有用なツールとなる可能性があります。