ISSN: 2332-0761
ハレド・アル・カシミ
タイトルが示唆するように、本論文の目的は、フェミニズムをアプローチとして、個人を安全保障の参照対象として利用することにより、国際関係(IR)における女性の立場を理解することである。本論文は3つのセクションに分かれている。第1セクションでは、「なぜ」と「どこで」、つまり女性が国際関係で疎外されている理由を扱い、認識論と西洋哲学に触れ、それによって国際関係における女性の立場を特定することができる。第2セクションでは、国家を安全保障の参照対象とする国際関係へのリアリスト的アプローチを使用して評価したとしても、レイプは国家安全保障に対する脅威となるため、レイプは戦争兵器として認識されるべきであると要求する。最後に、第3セクションでは、9/11のきっかけとなった出来事の後、政権が独自のフェミニスト的レトリックを採用したためにフェミニストによる楽観主義と悲観主義が生じた、どのようにリアリズムがアプローチとして中心的な位置を占めるようになったかを論じる。