肝臓学および胃腸疾患ジャーナル
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概要

心臓に隣接する肝転移に対する不可逆的電気穿孔アブレーションが心室頻拍を誘発する：症例報告

Lizhi Niu、Xiaomei Luo、Jianying Zeng、Xiaoling Cai、Gang Fang、Guangjun Chen、Zhonghai Li、Rongrong Li、Kecheng Xu

不可逆的電気穿孔法（IRE）は、現在、悪性肝腫瘍および肺腫瘍の治療のための臨床試験が行われている新しい非熱的アブレーション療法である。しかし、この方法が心臓機能を妨げる可能性があるという新たな証拠が出てきている。本稿では、心臓に隣接した膵臓癌の肝転移に対してIREアブレーションを受けた61歳のマレーシア人女性の初の症例を報告する。IREアブレーション中、2つの電極が肝臓腫瘍上に配置され、心臓からの最小距離は5.7 mmであった。IREアブレーション中に心臓同期装置を使用したにもかかわらず、この患者では発作性心室頻拍が誘発された。したがって、心臓に近い病変をIREで治療する場合は注意が必要である。