ISSN: 2165-7548
アビナブ・アグラワル、マナン・パリク、サルファラス・ジャスダンワラ
目的:内臓肥満は急性膵炎 (AP) の病因であり、予後不良の指標です。内臓肥満の指標である非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) も、予後不良との相関が強いことが知られています。この研究では、AP 患者の病因としての NAFLD の役割を評価することを目的としています。
材料と方法:この後ろ向き電子医療記録 (EMR) ベースの症例対照研究では、530 人の非アルコール成人を急性膵炎の症例と膵炎のない対照に分類しました。さらに、膵炎の病因としての胆石形成に基づいてサブグループを分類しました。データはマクネマー検定で評価しました。
結果:結果は、胆石による AP 患者は腹部画像で見られる NAFLD の発生率が高かったことを示した [OR=1.688、p=0.0235 (CI: 1.070-2.701)]。しかし、原因不明の AP 患者では NAFLD の発生率が統計的に有意に高くなかった [OR: 1.400、CI: 0.688 – 2.919]。すべての原因による AP 患者を合わせた NAFLD の発生率は高かった [(OR: 1.596、CI: 1.094-2.349、P 値 0.0145)]。
結論:この研究から、NAFLD は急性膵炎発症の独立した危険因子である可能性があると結論付けています。また、NAFLD は、急性膵炎の既知の危険因子である胆石の形成と病態生理学的に相互作用する可能性もあります。