ISSN: 2155-9570
安間哲史、安間玲央
目的:ほとんどの眼科クリニックでは、重度から中等度の色覚異常はファーンズワース二分法テスト D-15 (D-15 テスト) で診断されるのに対し、中等度から軽度の色覚異常はファーンズワース ランタン テストで検出されます。本研究は、D-15 テストのキャップ数と彩度のシミュレーションによって、一般診療における色覚異常の程度の新しい分類を提案することを目的とします。
方法:架空の参加者の色混同線に基づいて色相環を圧縮するために、テスト キャップ数を減らした修正 D-15 テストのシミュレーション (9 個と 6 個) を実行しました。さらに、修正彩度テスト キャップ (彩度 6 個と 2 個) を使用した修正 D-15 テストの別のシミュレーションを実行しました。
結果:シミュレーション モデルでは、キャップ数が減るにつれて、混同線に沿った色の混同が発生する可能性が高くなりました。修正彩度 D-15 テストは、本研究の結果には影響しませんでした。
結論:この研究の結果は、テストキャップの数を減らした D-15 テストが、中度または軽度の色覚障害を持つ患者を分類する可能性があることを明らかにしました。