ISSN: 2329-6917
エルズビエタ・ペルス
化学療法を受けている患者では、唾液の分泌の変化やその組成の変化により、口腔粘膜の病理が生じることが多い。本研究の目的は、抗がん療法中の急性リンパ性白血病(ALL)の小児における口腔衛生と唾液中のカルシウム、リン酸、マグネシウムイオンの濃度が口腔粘膜炎の発症に及ぼす影響を評価することである。本研究には、抗がん療法中のALLを患う2歳から18歳までの小児78名が参加した。生化学スコアの結果、ALLの小児の唾液中のカルシウム、リン酸、マグネシウムイオンの濃度が影響を受けていることが判明した。化学療法中のALLの小児における口腔衛生状態と唾液中の選択されたバイオマーカーの低濃度は、口腔粘膜の病理学的変化の強さに影響を与える可能性がある。