ISSN: 2684-1630
辻村静代、川辺明夫、田中義也*
真性腎ループス血管炎(TRLV)は、増殖性ループス腎炎(LN) を伴うことが多いまれな血管病変で 、従来の治療に抵抗性を
示し、腎血管障害の中でも腎転帰不良と関連しています。証拠は、自己抗体の産生
と小血管の炎症性病変への直接浸潤を通じて、TRLVの病因と治療抵抗性 にP糖タンパク質(P-gp)発現活性化B細胞が関与していることを示唆しています
。活性化B細胞を標的とした治療により、難治性TRLVを克服できる可能性があります。TRLV患者でP-gpを発現する末梢活性化B細胞のサブセットを特定することで、 適切な治療戦略
の選択に役立つ可能性があります 。