ISSN: 2161-0487
ミサイエ・ムラティエ
この研究の目的は、北ゴンダールのいくつかの選ばれた小学校(メスケレ・キリストス小学校、エディゲット・フェルグ小学校、ギンブリット小学校、キリリ・ルファエル小学校)における身体的および心理的形態の児童虐待の蔓延を調査することであった。くじ引き法を用いた単純無作為抽出法によって、これらの学校から7歳から17歳までの321人の子供が無作為に抽出された。データは質問票によって収集された。ほとんどの子供は、物で蹴られる(73.8%)、つねられる(78.5%)、頭を叩かれる(70.73%)という形で身体的虐待を受けていた。物で蹴られる(χ2=72.9、df=1、p<0.05)、つねられる(χ2=28.1、df=1、p<0.05)、頭を叩かれる(χ2=55.1、df=1、p<0.05)形の被害者となった男児と女児との間には統計的に有意な差があった。男児は女児に比べて、こうした身体的虐待の被害者が多かった。さらに、かなりの割合の子どもが、厳しい罰で脅す(64.8%)か、家から出て行くと脅す(57%)という形で脅迫することで心理的虐待を受けている。さらに、かなりの割合の子どもが、親や保護者から無価値・役立たずと見られる(53.9%)か、他の人と比べて否定的なコメントをされる(62.1%)という形で心理的虐待を受けている。厳しい罰で脅されるという形での心理的虐待(χ2=28.15、df=1、p<0.05)と、あだ名で呼ばれる(χ2=7.48、df=1、p<0.05)ことにおいて、男児と女児の間には統計的に有意な差があった。厳しい罰で脅される、またはあだ名で呼ばれるという形での心理的虐待を経験した男児の割合は、女児よりも高かった。したがって、身体的虐待と心理的虐待に対処するための予防の取り組みと政策が必要である。