ISSN: 2155-6148
R. F. ダーナ、S. スリーヴァサ、N. クロンビー、C. ヒラーマン、C. メンドンカ
目的:本研究では、麻痺した成人患者の陽圧換気中に、2 つの使い捨て声門上気道デバイス、LMAUnique™ (LMA-U) と i-gel™ を比較しました。このランダム化研究の目的は、選択的陽圧換気中に i-gel が LMA-U と同等の性能を発揮するという仮説を検証することです。
方法:選択的手術を受け、陽圧換気を必要とする成人患者 30 名を、気道確保と陽圧換気のために LMA-U (N=15) または i-gel を使用するようにランダムに割り当てました。挿入の成功率と挿入に要した時間、挿入試行回数、必要な操作、吸気一回換気量、呼気一回換気量、リーク量、リーク圧を比較しました。
結果: LMA-Uとi-gelの平均挿入時間(SD)は、それぞれ19(4)秒と13(3)秒でした(p <0.0001)。挿入を容易にするために必要な操作回数には有意差があり、i-gelの方がLMA-Uよりも操作回数が少なくて済みました。2つのデバイスの平均リーク量[LMA –Uとi-gelの平均(SD)23(16)mlと34(30)ml、p = 0.36]、呼気一回換気量[LMA-Uとi-gelの平均(SD)514(69)mlと509(82)ml、p = 0.99]、最大気道圧[LMA –Uとi-gelの平均(SD)15(3)cm H2Oと14(3)cm H2O、p = 0.34]には有意差はありませんでした。
結論: LMA-U と比較すると、i-gel は陽圧換気に同等の効果がありました。i-gel は挿入が速く、初回挿入時の操作が少なくて済みました。