がん研究と免疫腫瘍学ジャーナル
オープンアクセス

概要

脳卒中後うつ病と脳卒中リハビリテーション：文献レビュー

村岡 香織

脳卒中後うつ病（PSD）は、リハビリテーションの結果に影響を与える、脳卒中の一般的かつ厄介な合併症です。過去のうつ病の病歴や重度の脳卒中はPSDの危険因子であるため、このような患者にはより注意を払う必要があります。適切な治療によりうつ症状や障害された能力が改善する可能性があるため、PSDを適切に診断およびスクリーニングすることが重要です。PSDの治療には、心理的ケア、栄養ケア、薬物療法、および運動が含まれます。薬物療法は現在PSDの主な治療法ですが、抗うつ薬にはさまざまな副作用があります。心理的ケアと栄養ケアはうつ症状の管理に役立ち、運動は薬物療法よりも禁忌が少なく効果的な治療法であることが証明されています。これらの非薬理学的アプローチは、臨床診療で拡大することが期待できます。