ISSN: 2161-0487
ジル・H・ラサス、ダニエル・ワグナー、アレック・L・ミラー
目的: マーシャ・リネハンが自殺傾向や境界性人格障害のある成人向けに開発した弁証法的行動療法(DBT)は、青年層への応用に成功しています。さらに、最近の文献では、18 歳未満の十代の若者に境界性人格障害 (BPD) の診断を検討する賢明さが論じられています。リネハンは、BPD を主に感情調節システムの障害、特に感情、衝動、人間関係、自己の調節に関する問題として概念化しています。そのため、彼女の弁証法的行動療法 (DBT) のスキル トレーニング コンポーネントは、感情調節、苦痛耐性、対人効果性、マインドフルネスという問題領域をターゲットにしたモジュールで構成されています。DBT の有効性を裏付ける研究は急増しているものの、青年の DBT スキル トレーニングでターゲットとされている 4 つの中核領域に具体的に対応した尺度はありません。生活問題目録は、リネハンが説明し、DBT スキル トレーニングでターゲットとしている 4 つの中核 BPD 問題領域を評価するために開発されました。
方法: 60 項目の自己報告式質問票である生活問題目録は、感情の調節障害、衝動性、対人関係の混乱、自己に関する混乱を評価するために開発されました。本研究では、青年期の外来患者集団 (N = 195) における内部一貫性、収束妥当性、基準妥当性を調べ、この質問票の心理測定特性を評価します。
結果: LPI は内部的に一貫性があり、関連する構成に対して収束妥当性を示し、診断サンプルを区別できることが判明しました。
結論:この研究の知見は、1) ラインハンの概念化に従って青年期の BPD の特徴の自己報告評価に貢献し、2) DBT のスキル トレーニング要素の臨床結果測定の心理測定特性を実証しています。