ISSN: 2155-9880
アレクサンドル・ナウム、ニーナ・クレヴェン=マドセン、マルティン・ビアマン、ボエル・ヨンセン、ビルガー・A・トヴェット、スヴェイン・ロテヴァトン、ヤン・エリック・ノルドレハウグ、トーレ・バック=ガンズモ
目的:散乱、減衰、距離依存検出器応答の補正を組み込んだ再構成法が、フィルター逆投影法 (FBP) と比較して心臓のシングルエミッションコンピュータ断層撮影 (SPECT) 灌流研究に与える影響を調査する。
材料と方法:合計 20 人の患者が、同日の安静時‐負荷時 SPECT/CT 心筋灌流イメージングを受けた。画像は、反復 3D 順序サブセット期待値最大化 (OSEM 3D) アルゴリズムと FBP アルゴリズムを使用して再構成された。負荷時および安静時の心筋灌流欠陥は、極座標マップと正常データベース比較を使用して定量化された。一致度の評価には、Bland-Altman プロットが使用された。結果は、冠動脈造影法によって確認された。再構成品質の定量評価には、コントラスト、コントラスト対ノイズ比、信号対ノイズ比が使用された。
結果: OSEM 3D再構成画像における灌流欠損範囲の定量化は、ストレス時および安静時(-10% ±15; r=0.70)におけるFBP再構成画像における欠損範囲の定量化と一致し、相関していました(バイアス±標準偏差、-15% ± 20; r = 0.63)。一致および相関は、ストレス時(-1.02 ± 1.77 SD; r=0.62)および安静時(-1.10 ± 1.49 SD; r=0.61)の重症度スコアについても同様でした。灌流欠損範囲または重症度に関して、方法間に統計的に有意な差はありませんでした。冠動脈造影との全体的な一致率は同様でした。OSEM 3D再構成アルゴリズムは、画像コントラストを31%大幅に増加させます(P<0.05)。
結論:検出器応答、減衰および散乱の補正により、FBPと比較して画像コントラストが向上します。定量分析を適用すると、OSEM 3D 再構成では FBP と比較して画像コントラストが向上しましたが、左室灌流欠陥のサイズと重症度に関しては同様の結果が得られました。