ISSN: 2329-9096
陶山哲夫、田島史宏、鳥居彰久、菊池美穂、武井圭一
パラリンピック選手の多くは、運動器や内臓の合併症や障害、それに付随する症状を抱えており、2020年の東京パラリンピック大会では、当該選手の医療ケアが特に重要となります。日本障がい者スポーツ協会では、2005年よりパラリンピック選手の医療管理に関する講習会を開催しており、2020年の東京パラリンピック大会には、同協会公認の医師が大会医療チームの一員として派遣される予定です。
本報告書では、アスリートの競技力向上や社会全体への影響を考慮し、障がい者だけでなく健常者も含めた社会的に影響を及ぼす共生社会の推進が、2020年東京パラリンピック競技大会のレガシーである点を指摘したい。