ISSN: 2469-9861
梶原秀幸、清水明美
青いアサガオ(Ipomoea indica)の花びらには、開花中に変化する色のグラデーションがあります。品種間の色の違いはアントシアニンによるものと考えられていましたが、開花中のアントシアニンの色に影響を受ける可能性のある花びらの分布と代謝物の変化は明らかではありませんでした。花びらは、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法で分析されました。花びら組織から連続的に切り取ったディスクサンプルから抽出した代謝物は、アントシアニンを含む代謝物が花びらに均一に分布しておらず、開花中に分布が変化することを示しました。