プロバイオティクスと健康に関するジャーナル
オープンアクセス

概要

短鎖脂肪酸の腸管形態における役割

ジョージ・サヴィノス

腸内細菌叢が代謝、内分泌、免疫機能の調節に極めて重要な役割を果たしていることは、相当な量の証拠によって裏付けられています。近年、腸内細菌叢が、高度に相互接続された腸脳相関を介した複数の神経化学経路の調節に関与していることが認識されつつあります。過去数年間の驚くべき科学的進歩により、微生物とその宿主間のコミュニケーションに関する知識は広がりましたが、細菌叢と腸と脳の相互作用の基盤は依然として解明されていません。短鎖脂肪酸 (SCFA) は、大腸で食物繊維と難消化性デンプンが細菌発酵して生成される主な代謝産物であり、神経免疫内分泌の調節に重要な役割を果たしていると考えられています。しかし、SCFA が脳の生理機能と行動に影響を与える基本的なメカニズムは未だに解明されていません。