ISSN: 2161-0401
Yili Ding, Chamakura VNS Varaprasad, Saeed El-Ashram, Jiedan Liao, Nan Zhang and Bingyun Wang
背景
糖質認識は、さまざまな生物学的プロセスに関与していることがわかっています。E-セレクチンは、炎症部位でIL-1βやTNF-αなどのサイトカインによって刺激された内皮細胞に発現し、炎症部位への好中球の輸送に重要な役割を果たします。四糖SLexは好中球の表面に分布しており、E-セレクチンによって認識されるリガンドであることがわかっています。SLexとその誘導体は、SLexとE-セレクチンの相互作用を阻害することができ、抗炎症剤や抗腫瘍剤として有用です。
結果
部分的に保護されたシアリル LacNAc 三糖類のランダムフコシル化により、対応するグリコシル化生成物が混合物として生成されました。慎重な精製、脱ベンジル化、脱アセチル化、アルカリ加水分解、および C-18 カラムでのさらなる精製の後、5 つのシアリル ルイス X 関連四糖類を含む四糖ライブラリが得られ、その結果はプロトン NMR 研究によって確認されました。
結論
ランダムフコシル化は、シアリル関連四糖ライブラリを生成するための効率的な方法として実証されました。