ISSN: 2155-9570
オメル・カルティ、エイユップ・カラハン、トゥメイ・オーセル、ヌルダン・タレー、トゥンカイ・クスベシ
目的:緑内障患者における瞳孔周期時間 (PCT) 測定の価値を評価する。
材料と方法:原発開放隅角緑内障患者 40 名の 40 眼と健常者 35 名の 35 眼を本研究に登録した。片眼の場合は緑内障眼を研究対象とし、両眼の場合は両眼が適格な場合は両群で研究対象眼をランダムに決定した。全患者は、最高矯正視力 (BCVA)、細隙灯生体顕微鏡検査、ゴールドマン圧平眼圧測定、隅角鏡検査、視野検査、PCT 測定、光干渉断層撮影 (OCT) を含む眼科検査を受けた。2 つの群は、カテゴリ変数についてはカイ 2 乗検定、非カテゴリ パラメータについては独立 t 検定を使用して比較された。 PCT 結果と患者の年齢、緑内障の罹病期間 (年)、最高矯正視力 (BCVA)、視野の平均偏差 (MD) およびパターン標準偏差 (PSD)、OCT パラメータとの相関関係を、ピアソン相関分析検定で分析しました。
結果:緑内障患者の平均年齢は 63.5 ± 9.5 歳、健常者では 62.2 ± 7.2 歳でした (p=0.453)。女性の割合は、緑内障患者で 62.5%、健常者で 54.2% でした (p=0.323)。緑内障群の平均 PCT は 947.5 ± 65.5 ms であったのに対し、健常者では 888 ± 33.8 ms でした (p=0.030)。 PCTと他の変数との間には有意な相関関係があり、これには患者の年齢(R: 0.331、p=0.001)、緑内障の持続期間(R: 0.457、p<0.001)、BCVA(R:-0.396、p<0.001)、神経節細胞内網状層(GC-IPL)の厚さ(R:-0.457、p<0.001)、網膜神経線維層の厚さ(RNFLT)(R:-0.676、p<0.001)などがある。BCVA、RNFLT、GC-IPLの厚さが減少する一方で、PCTは顕著に長くなった。
結論:本研究では、PCT測定値はOCTパラメータと有意な相関関係を示した。緑内障患者におけるPCTの価値を評価するには、さらに前向き研究が必要である。