ISSN: 2167-0269
キム・サンジュン
本研究の目的は、旅行会社のマーケティングに関する問題を分析することである。具体的には、海外旅行者への調査結果から、旅行商品の選択基準、旅行の意思決定、旅行後の行動、旅行会社の評価の因果関係を検証する。既存の旅行意思決定モデルにおける因果関係に関する仮説と、旅行後の行動と旅行会社の評価の関係を検証したところ、正の関係が示された。つまり、旅行会社の選択属性の主要要因は、旅行商品の購入に正の影響を与え、その正の評価は、旅行商品の満足度や再購入と正の因果関係を示した。また、旅行の満足度や旅行商品の再購入の意思決定は、同じ旅行会社を選択する、または旅行会社のブランドを肯定的に評価する結果となった。ただし、この探索的研究は、旅行会社の評価の概念を適用して行われた既存の研究に基づいているため、統計的検証に関して結果に異論が生じる可能性がある。さらに、この研究は、全体的な概念間の構造的な因果関係を分析していないという点で限界があり、ビジネスの観点からの含意についてはさらなる調査が必要である。