ISSN: 2319-7285
モハメド・サイード・アブ・エル・ソウド博士
本研究は、過去20年間のバーレーン王国における実質国内総生産(GDP)、金利、インフレ率が国民貯蓄率に与えた影響を調査することを目的としています。本研究では、拡張ディッキー・フラー単位根検定と共和分検定を採用し、研究対象の変数間の長期的な関係を検証しています。調査結果によると、実質GDP成長率は短期的には国民貯蓄にプラスの影響を与え、長期的には5%レベルで有意です。名目金利は短期的には1%レベルで国民貯蓄率にプラスの影響を与え、有意です。しかし、長期的にはその影響はプラスではあるものの有意ではありません。一方、インフレ率(マクロ経済の不確実性の尺度として)は短期的にも長期的にも国民貯蓄率にプラスの影響を与え、有意です。